[Am]深窓から焦がれた 一片の理[F]想は唯[E]遠く
粉[Am]雪のように溶けては [E]悲しき歌[F]声を奏[E]で続け[Am]ていた
[Am] [E]
病[Am]魔はこの身体を 緩やかに死[F]へと誘[E]って
[Am]心まで屠るだろう
叶わない夢[F]物語を[E]祈りなが[A#]ら
ま[C]だ……抗[F]って[G]みせ[Am]る。
運命を超[Am]えて 斬り裂く[F]為に 気高き大[G]剣を[Em]纏いたい
何[Am]物にも折れない意[F]志は 未来を[G]護る為[E]に
この血脈が[Am]繋ぐ 希望の灯[F]火 決して絶や[G]しはしない
[Em]全ての願望を[Am]継いで 導く[F]姫君
伸ばし[G]た双手[E]は夜空[F]へと消えてい[G]く 幻想の花を追っ[Am]て
[Am]「とある大国の姫君・イヴリィ。彼[G]女は生まれつき病弱で外を出歩くことを禁じられ[F]ていた。
身体を治し、将来は両親と[E]国政を支えたいと夢見ていた。
し[Am]かしある晩、国家の秩序転覆を企てる一[G]派がクーデターを起こし、それまでの平和は一瞬にして[F#dim]崩れ去った。[Bdim]
非力な[E]姫君はただ無力で……。[Am]臣下に促されるままに逃げるも、病に侵された身体は思うように動いてくれない。
[F]衛兵に支えられながら、痛む心臓を[E]必死に堪えて走った。」
不[Am]穏な種子は芽吹き 緩やかに根[F]を伸ばし[E]ていた
無[Am]力に嘆く少女 その両目に映[F]る凄[E]惨な赤[A#]は
も[C]う……洗い[F]流[G]せな[Am]い。
憤怒を薙[Am]いで 覚醒の[F]為に 寂滅の大[G]剣を[Em]与えて
刻み[Am]付けた王の言[F]葉と 王妃の笑[G]顔を胸[E]に
過去も未[Am]来も 葬る劫[F]火 決して忘[G]れはしない
[Em]全ての宿願を[Am]背負い 虚空に[F]誓う
伸ばし[G]た双手[E]が血に[F]塗れ穢れて[G]も 魂は穢されない[Am]と
[Am]「姫君は己の非力を責め、無力を呪い、そして力を欲した。
絶望した[Bdim]姫君の前に、[E]黒いカラスを連れた女[Am]が現れ甘[E]言を囁く。」
[Am]「そう、力が欲し[C]いの？」
「光[F]栄に思いなさい。[C]その美しさを、[Dm]気高さを…
メリクル[G]ベル様が認めてくださっ[C]たわ。[A#]あなたは救われ[Bm]る」
[C]「復讐がしたいので[D]しょう？果たしたいので[F]しょう？安心なさい、[A#m]全てはメリク[F#maj?]ルベル様の[G#]お導きの[E]ままに……」
[C]「そして少女[Bsus4]は、差し出された果実を手に[E]した……」
ここから
[F]『望みの[G]まま、おい[Am]でなさ[F#dim]い
[F]貴女[Em]が求め[Am]た復[F]讐は[G]此処[Am]に———』
毒牙に堕ちて 生かされな[F]がら 幻想の大[G]剣を振[Em]るって
無数[Am]の死を積み重ね[F]ては 終わらない[G]悪夢を視[E]る
砂礫の夜[Am]空に響く咆[F]哮
何れ過去[G]も自己も[Em]喪い 無を[Am]刻む終の姫[FM7]君
精神[G]尽きるま[E]で 永[F]遠に繰り返[G]す
空導の箱庭に [Em]救済を捜し[Am]て
[Am]「ずっと私が救ってあげる。決して見捨てたりはしないわ。ふふっ、美しいわよ。憎らしいほどに。
[E]……ねぇ、あなたが斬り[Am]裂きたいのは、見知[E]らぬ敵？それとも、あなた自身？」[G] [Am]
